こういうことやらない

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ULTRA SUPER HARD -Aspara 5Hour-

蘭丸と私。

関西を拠点に精力的に活動を続けるsouj(photon poetry)氏がオーガナイズするパーティー"12 SODOMY"から自宅に戻り、パソコンに向かいキーボードを叩いている。
パーティーは素晴らしい内容で、もう少し遊んでいたかったがこの文章を書く必要があったため、後ろ髪を引かれる思いで帰宅した。
開催が迫り徐々に余裕がなくなっていた私にとってはありがたく、空間全体が身を委ねることを許してくれてるような雰囲気がそこにはあった気がした。

本題。
そもそもなぜこういう事になったかというと、12/21に行われる私のワンマン公演にあたり、宣伝も兼ねインタビューを行ったのだが、どうも自分の言ってることが的を得ていない気がし、修正を加えるのもなんか違う、と思い、私の意思でお蔵入りにしたからだ。
インタビュー一つとっても様々な段取りが必要で、その分人も関わっている。私のわがままを詫びるとともに、承諾してくれた方々にこの場を借りて感謝いたします。

本来インタビューで言いたかったことをざっくばらんにまとめると、
ナイトクラブ、ひいては音楽から得たものは個人の生活に還元されるべきであり、それ以上も以下も無いということだった。

このことは今年一年、特に強く感じた。
そう感じたのも、全てではないが『蘭丸』というMixCDを作ったことが少なからず影響している。

私個人の思いは単に2018年に何かしら(ピン・目印)を打っておく、平たく言えば現時点での思い出作りのつもりで蘭丸を作ったが、
製品にしたことにより色々な人の手に渡り、様々な意見や感想、それを作ったことにより生じた私へのイメージによって単純に思い出だけでは済まされない物へと変化していった。

初めて人前に立ってDJをしてから十数年。一人コツコツとレコードを集め、誘われるがままDJを続けてきたが、自分の意思で何かを制作し、形にし、流通させるということが初めてだったことも相まって戸惑うこともあった。
蘭丸っぽいセットで、とはっきり言われることはなかったが、それと似た内容を求められているんだろうな、と感じることも多かった。

私は自分でも断言できるくらいわかりやすく気分屋で、その時々で言うことが変わる無責任な人間だ。
そんな人間が長い間同じことをやり続けることなんて不可能だし、そういったイメージに悩んだこともあった。
速くて強そうな音楽を常に聴きたい、DJでかけたい、なんて到底思えない。

ただ、十数年続けて、色々な方々の協力のもと一つの形になったものは、これまで自分ひとりじゃ生まれなかったであろうアイデアや出来なかったことが出来るようになる、という思わぬ結果をもたらしてくれた。
そこで得て感じたものは日常生活に還元する、ということには自ら意識的に徹した。
その成果に関してここで言及することはよりプライベートな事柄になってくるため避けたい。
一概にどうだったか、と言われれば、まあ良かったかな、という釈然としない言葉に集約されてしまうのもまあ自分ぽくてこれはこれで良し、と言える。
何かを制作したあとに落ち着く意見としては最もしっくり来ると思う。

蘭丸と私、と題したところで僕にも蘭丸が何だったのかは未だわからずじまいであり、これ以上書くことがなくて困っている。
この悩みに関してはインタビューを受ける際も同様で、結局自分のことを喋るしか無いことにもどかしさを覚えるばかりで正直言って億劫だ。
DJ的なテクニックやDJ論を悠々と語ることが出来たならば、それを読む人にとって有意義であったことは想像に容易い。
それ以外にも何かかっこいいこと、読んだ人の心に爪痕を残すような名言、など言えるもんなら言いたいが僕には無理っす。

そして、こういったことを書くことで特別な一日、と予め思われることを恐れている。
矛盾しているが、結果そうなったならこれ以上ないくらい喜ばしい。
が、こちらから特別ななにかを提供するぞ!と構えることはしないし今後もないと思う。
お蔵入りになったインタビューでも、この日は特別感がない、普段のアスパラのDJがいつもより長く聴けるだけの催しにしたいと話した。

"ULTRA SUPER HARD"
タイトルはstrawberrysex氏に命名していただいた。
何の具体性もないところが気に入ってる。

当日はその場にいる人たちが実態のない像をひたすら追い回し続けるような状況を作りたい。もしかすると、その状況こそが『蘭丸』なのかもしれない。

 

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■詳細
Ultra Super Hard -Aspara 5Hour- @wwwb_shibuya
12/21 fri 23:59→28:59 ADV¥1,000
DJ:Aspara
PA:yori
GD:SHUN

■協力
アドバイザー:oboco,DJ Soybeans
タイトル命名:strawberrysex
機材協力:2NICHYOUME PARADAISE

 

最後に、今回忙しい合間を縫って窓口になり、ここまで色々とお世話をしていただいたWWW本田さん。
彼が考えてくれたパーティーの煽り文が最高に好きなのでこちらでも書き記しておきたい。
少ない情報を組み合わせ、試行錯誤をしたことが手に取るようにわかるが、結果、めちゃくちゃシンプルになったことは今後も愛でたい。

"漂白された洗練さとウィットに富んだスタイルで勢力的に活動する石川県出身、大阪府在住のDJ、Asparaが今年5月に「とにかく速くて強そうな感じ」をテーマにしたテクノミックス『蘭丸』をリリース、
次々と展開される高速マシーン・テクノで一気に登り詰めるという彼の新たな一面を知らしめた2018年の締め括りにWWWβで5 Hour DJ SETを開催!
Asparaがぶっちぎる5時間!蘭丸の完結編ここに!"

 

何回読んでも最高!
ごちゃごちゃと戯言を書き綴ってしまった…今目が覚めました。

来てくれ!!